Works
白川町有機の里づくり協議会/NPO法人ゆうきハートネット
- Brand Concept
- Brand Story
- Visual Identity
- Branding Items
Works
ゆうきハートネットのはじまりは
ひとつの小さなテーブルからでした。
仲間とともに語りあった未来のはなし。
有機農業という言葉が
まだ浸透していなかった当時は
世の中に逆らう端くれ者とよばれていながらも
想いをともにするメンバーも次々と増え、
いつしか時代のまんなかに立っていました。
けれど今、
私たちの目の前には大きな壁が
立ちはだかっています。
大地は揺れ、風が吹き荒れ、
水が溢れることが増えるようになりました。
これからの未来、
里山と都市の分断が進めば
里山はなくなり、
食べものが足りなくなるかもしれません。
今、私たちにできることはなんだろう。
日本では川の流域にそって
生活が営まれているからこそ、
上流に暮らす私たちと
下流に暮らすみなさんとで
お互いの手を取りあい、心を寄せあって
食、経済、体験や知恵を循環させていくことが
安心できる暮らしを続けていくことに
つながると思うのです。
田んぼにいるたくさんの小さな生き物。
畑でゆらめく色とりどりの草花。
山から湧きでるおいしい水。
当たり前に享受している自然の恵みが
当たり前じゃなくなってしまわないように、
子どもたちの世代へと残していきたい。
私たちが目指すのは、
里山とまちが有機的につながり続ける世界。
今こそ手と手を取りあい、この輪をつなげよう。
わくわくする未来を、子どもたちへ手渡すために。
地域に根ざして有機農業を営む「ゆうきハートネット」のこれからを見据え、組織のブランドビジョンづくりを支援。主要メンバーの内発的な言葉をもとに、ビジョンとストーリーを共に紡ぎ出し、対話を重ねながらロゴデザインまでを一貫して伴走しました。
世代を超えて議論を重ねたことで、ロゴとストーリーは“みんなのお気に入り”となり、愛着を持てる象徴が完成。現在では、有機野菜のシールやイベント、広報物などさまざまなタッチポイントで活用され、彼ら自身の言葉と想いが地域に伝わるブランドとして育ちつつあります。世代交代の節目に、象徴となるビジョンとロゴを共有したことで、組織としての一体感と次世代への継承を支える基盤が整いました。