2023.02.03

女性の自立と幸福度について取材を受けました

飛騨高山の情報誌 月刊「ブレス」にインタビュー記事が掲載されました

巻頭特集「働く女たちよ!」
確かに、我ながら「よく働く女」だなぁと思いますが、まさかそのテーマで取材を受けることになるとは。しかも生まれ育った飛騨高山の情報誌。長年愛読していただけに、年明け早々、うれしい驚きでした。 私にとって、キャリアとは、ライスワークではなく、ライフワークであり、人生の中のとても重要な部分を占めています。 私という人間のアイデンティティの核となるものですね。それと同時にちゃんと「稼ぐ」こともとても大切なことだと思っています。

自分で自分の制限を決めない
さて、40代の今、私は9歳の娘を持つシングルマザーです。 女性で、ひとり親で、地方在住というと無意識レベルで「弱者」とラベリングする方は多いのではないでしょうか。 でも私は、地方にいながら、全国各地へ出掛けて仕事をしているし、 ひとり親の支援を頂かない程度には稼いで経済的に自立できているのが「事実」です。 これは別に私が特別な人間だからとか、個性的だからとか、そういうことではなく、 自分で自分の制限を決めなかっただけのことかなと思います。

巻頭特集「働く女たちよ!」

自分で大丈夫にする
今年の春からは、単身岐阜暮らしとなり、夏から秋にかけては東京へ単身で移住予定です。娘と離れての2拠点生活を始めようとしています。

なぜ東京なのか?
東京の仕事はあるのか?
娘さんは大丈夫なのか?

とまず聞かれますが、

理由は、行きたいから。
仕事はこれから増やす。
娘は大丈夫。

ということは自分の中でクリアーです。ますます、大丈夫か?と思われそうですが「大丈夫にするから大丈夫」というのがクリアーなのです。

なぜなら、正反対を知りたいから
なぜシングルマザーの私が「東京で単身赴任をする」という一見途方もなく思えることを実行に移すかというと、自分の中で「正反対を知っておく」ということが、結構、いや、かなり大切だと思っているからなんです。

「会社員」と「経営者」
「男社会」と「女社会」
「国内」と「海外」
「田舎」と「都会」
「山」と「海」
「西」と「東」
「寒い場所」と「暑い場所」
「お年寄り」と「子ども」
「デジタル」と「アナログ」
「仕事をもらう」と「仕事をつくる」
などなど。

どちらも知って、偏りがなく、偏見の目で物を見ないようにいつでもニュートラルな視点を持って生きていたいのですね。 幸い、体も元気に動くので、心と体が「もうあんまり動きたくないな」となる前に、動きます。

「自分勝手」と「自分を満たす」を混同しない
今回の取材を通じて、多くの女性が「嫁だから」「母だから」「扶養だから」と、色々と諦めているという話の多さに驚きました。その話を聞いて、嫁である前に、母である前に、「あなた」という一人の人間を大切にできているのだろうか?という思いが湧きました。そして、震災後の被災地で見た石碑に刻まれた言葉「てんでんこで逃げよ」を思い出すのです。震災という究極の事態を経て「人を助けたいなら、まずは自分を救いなさい。共倒れになってはいけない。」という強烈なメッセージがしたためられているのです。これは非常事態に限ったことではなく、生活していく上でも一つの真理だと思うのです。好き勝手に生きることと、自分を満たすことを混同しない、ということは大事なんじゃないかと、今回の取材を経て思ったことです。