2023.04.14

ゴミを捨てたその先から見えたこと

産廃事業者さんのお仕事体験

支援先の産廃事業者さんのお仕事体験をしました。
つくづく、捨てたその先のことを、
全然知らなかったなぁと実感します。

「面倒くさい」が循環を遠ざける

ここの事業者さんは、
できる限りリサイクルを試みていますが、
回収側の限界がありますね。

捨てるしかないお肉、売れ残りの食品、
「そこまで手が回らないんで」と言って、
可燃で出されてしまった「紙」ゴミ等々。
それらはもうその場では回収するしかないし、
回収したゴミは焼却炉で燃やすことになります。

「自分さえ良ければ」は、想像力の欠如

可燃ゴミの中に、ガラスの瓶が入っていて、
捨てる直前に気づいて抜く場面もありました。
気づかずに割れてしまうこともあって危ないそうです。
危ないと言えば、スプレー缶が紛れ込んで
火事の元になることだってあり得ます。

経費削減だから仕方ないのでしょうが、
薄いゴミ袋の中にオムツがぎっしり詰まって
悪臭がダダ漏れだったり。

ちゃんと袋を縛っていないゴミ袋から、
ゴミが溢れてしまって掃除しながら回収したり。

回収する途中で、
道路の上にお弁当のゴミが
ポイ捨てされているのを見かけて
いつも以上に怒りが込み上げましたよ笑

実態を知ることで、想像力を養う

SDGs、サステナブル、リサイクル、循環という言葉を
耳にしない日はないくらいですけども、
回収する側の努力だけではどうにもならないこともあって、
捨てる側が「どのように捨てるか」の意識次第なんですよね。
草の根ですけど、「実態を知る」ことで
無意識を有意識にしていくことが大事なことなんだなと思います。



とかく黙々と可燃ゴミを回収し、
立ち去る時にはキレイに掃き掃除をして、
次へ向かうという繰り返し。
午前中の3時間の間に17件回って、
約2.5トンの可燃ゴミを回収してきました。

みんながキレイな空間で心地よく暮らしていけるのは
こうした人たちのお陰さまなんだなぁ、と。
もう本当に頭が下がります。
いつもいつも、ありがとうございます。